top of page

第5回AROCCO Charity Concert 古川はるな&平井陽子ジョイントリサイタル

2015.6.26(金)  静岡市清水文化会館 マリナート小ホールにて第5回AROCCOチャリティーコンサートは、ほぼ満席の会場となり、盛況のうちに開催されました。一重に皆様のご協力の賜物と感謝するばかりです。フルーティストの古川はるなさんとピアニストの平井陽子さんの素晴らしい演奏は聴衆をあっという間に魅了してしまいました。お帰りになる皆様のお顔には演奏で心満たされた笑顔がたくさんたくさん見られました。本当に嬉しいことです。古川はるなさん、平井陽子さん、本当に有難うございました!お疲れ様でした!

 

平井陽子さんのピアノはとてもよく伸びる美しい音です。更に又、その多彩な音色が魅力で、深い内面の世界の音から軽やかに舞う音やほっと癒される音まで、様々に描き出されます。はったりのない誠実でよく歌うピアノに好感が持てます。よく考察された音創りの中に、時折ふっと心の琴線に触れてくるなんとも言えない音に心揺さぶられます。

 

曲目:ピアノソナタ「月光」op.27-2(ベートーヴェン)

   映像第1集より 1.水の反映  3.動き(ドビュッシー)

   舟歌 嬰ヘ長調op.60(ショパン)

 

皆様のお陰で収益金を福島被災動物レスキューRAIFに寄付することが出来ましたので、ご報告させて戴きます。

この団体のディア・ママさんが被災地へずっと通い続け、被災動物に給餌、給水、保護という活動を続けています。どれほど体力気力のいることでしょう。健康第一で活動を続けてほしいと思います。

コンサートにお越し下さいました皆様、ご寄付下さいました皆様、本当に有難うございました。

シュトックハウゼン作曲「友情に」は指定された動きがありました。

解説をする古川はるなさん。

 

古川はるなさんのフルートを聴くと、フルートがこれほど表現力のある楽器だったのかと驚かされます。細い音や太い音、厳しい音や柔らかな音、小刻みに震える音や堂々と威厳のある落ち着いた音、ピッチも変わらず自由に奏でられるものなんですね。とても丁寧に歌うフレーズに納得させられながら、次のフレーズに期待が増し、それがまさに期待通りで幸せ感を抱いてしまう、そんなフルートでした。素晴らしいテクニックと素晴らしい感性に裏付けられているからこそでしょう。

 

曲目:ノクターンとアレグロ・スケルツァンド(ゴーベール)

   友情に(シュトックハウゼン)

   ソナタ(タクタキシビリ)

演奏がすべて終わってからのお二人の和やかな振る舞いが素敵でしたので、アップしてしまいます。

《古川はるな》

静岡市出身。静岡県立清水南高等学校芸術科を経て、東京藝術大学音楽学部、大学院音楽研究科修士課程、博士後期課程修了。学部卒業時に同声会賞受賞、同声会新人演奏会に出演。博士後期課程在学中渡仏し、翌年パリ・エコール・ノルマル音楽院高等演奏課程を審査員満場一致で修了。博士論文「クロード・ドビュッシーの音楽詩学―フルート作品の意味論的考察―」により、フランスフルート音楽における国内初の博士号(音楽)取得。

第17回静岡県学生音楽コンクール第1位、静岡県演奏家協会長賞、静岡県教育長賞受賞。第4回静岡県フルートコンクール第1位。第30回国際芸術連盟新人オーディション最優秀新人賞受賞。2000年東京藝術大学モーニングコンサートにて藝大フィルハーモニアと共演。2005年テレビ朝日「題名のない音楽会21」にて新日本フィルハーモニー、羽田健太郎、ラッセル・ワトソンと共演。2007年静岡交響楽団定期演奏会にて静岡交響楽団と共演。2010年フランス国立管弦楽団首席フルーティスト、ミッシェル・モラゲスと共演。日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、静岡交響楽団等、国内主要オーケストラにも客演・賛助出演し、レコーディングにも多数参加する。

邦楽器との共演も多く、2001年に結成したフルートと筝のデュオ「Lips」ではこれまでに2枚のCDをリリース。2011年、2012年NHK ETV「花鳥風月堂」に出演。国内各地での演奏のほか、2009年と2011年には在韓国日本大使館の招きにより、韓国・春川国立博物館、清州国立博物館、在韓国日本大使館広報文化院にて演奏、ならびに鎮川ヒーリングミュージックフェスティバルに招聘され演奏する。また2006年より正倉院所蔵の復元楽器を用いた演奏集団「天平楽府」にて横笛を演奏し、シタールや馬頭琴などの民族楽器や天台宗・真言宗僧侶による声明とも共演するなど、幅広い演奏活動を展開している。

これまでに、土屋恵里子、青島悦、上田恭子、三上明子、酒井秀明、金昌国、パウル・マイゼン、ミッシェル・モラゲス、ピエール=イヴ・アルトーの各氏に師事。国内外マスタークラスにて、オーレル・ニコレ、ジャン=クロード・ジェラール、ウォルフガング・シュルツ、クリスチャン・ラルデ、ミッシェル・デボストの各氏に師事。現在、常葉大学短期大学部音楽科非常勤講師。

 

《平井陽子》

 藤枝市出身。6歳から15歳までヤマハ音楽教室ジュニア専門コースに在籍し、ユニセフチャリティーコンサートなどで自作曲を演奏する。その後、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業。2009年よりチューリッヒ芸術大学大学院に留学。2011年、コンサートディプロマ課程を修了。2013年、ソリストディプロマ課程を修了。

 また、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院夏期国際アカデミーで、ハンス・ライグラフ氏のマスタークラスを受講、修了コンサートに出演するなど、国内外のマスタークラスにて研鑽を積みながら、日本、スイスにてソロコンサートを行う。

これまでに、志太室内楽団とモーツァルト作曲『ピアノ協奏曲第23番』を、静岡フィルハーモニーとベートーヴェン作曲『合唱幻想曲 作品80』を共演し、好評を博す。2016年には、小・中学生に向けたコンサートで静岡交響楽団とラフマニノフ作曲『ピアノ協奏曲第2番』の共演を予定している。

 現在はソロのほか、室内楽や伴奏など、幅広い分野での演奏活動を行いながら、後進の指導にも意欲的に取り組んでいる。

 

 第5回ショパン国際コンクール  in  ASIA  関東大会高校生の部銀賞。

   第16回やちよ音楽コンクール入選。

   第11回 「静岡の名手たち」オーディション合格。

   第25回霧島国際音楽祭にて特別奨励賞、同29回にて音楽祭賞受賞。

   第20回宝塚ベガ音楽コンクール第3位

   第19回「静岡の名手たち」オーディション合格。併せてコンチェルト賞受賞。

   静岡音楽館AOI主催第8期『ピアノのためのアンサンブル講座」修了。

   同10期「ピアニストのためのアンサンブル講座」受講。

 

 これまでに、和田佐和子、小林仁、伊藤恵、フランク・ウィバウト、ハンス‐ユルク・シュトループの各氏に師事。また、室内楽をフリーデマン・リーガー、ハンマークラヴィーアをミヒャエル・ビールの各氏に師事。

bottom of page